す〜ぱ〜るーみっく 〜偶然の一石二鳥!? 三人の帰還〜
「なんだ、別にそれほど強くはないじゃねえか。」
乱馬たちは珊瑚に言われた山の中をがさがさ歩いていた。途中、何度か妖怪は出てきたのだが、リスやらウサギやらトンボやらがちょいと化けたような小さい物ばかり。おまけに一発ぶん殴れば逃げていき、今はもうおじけづいたのか、全然現れない。
「その方がいいわよ、楽にキノコを探すことができるし。」
「キノコ、まだないのか?」
「そんな簡単に見つかるわけないだろ。」
「乱馬達の方は大丈夫じゃろか。」
一方、こちらは犬夜叉達。何もすることがなく、楓の村でのんびりとしている。
「あいつらのことなんか心配しなくてもいいんじゃねーか?」
二人の言葉を聞いて、珊瑚ははっとする。
(しまった。乱馬君達に妖怪の特徴言うこと忘れてた……)
「……油断しなければね。」
「だから大丈夫だろ。」
「じゃあ、もしあんたを襲ってきた妖怪がとってもかわいくて、一発叩いただけで逃げてったらどうする?」
「……んなもんたたっ斬る気にもならねぇぜ。」
「そこなんだよ。あの山は昔から退治屋が出入りしてたから、妖怪の方も少し知恵をつけてね。最初はそういう小さいので相手を油断させといて、後でその頭が不意打ちを仕掛けるんだ。私たち退治屋でも最初の頃はけが人とか出たらしいし……」
「……何が何でも、あいつらは大丈夫だって。」
「それより珊瑚、おぬしあっちは気にせんでいいのか?」
七宝が指さした、その先には……。
……弥勒とたくさんの女子の姿。
「おお、この手相はとてもいい。いい男と結ばれ、子宝にも恵まれるでしょう。」
「本当ですか!?」
「はい……早速、私の子を産んでくれませんか?」
「そんな、冗談いわないで法師様っ。」
「……こんなの気にしても仕方ないだろ。」
珊瑚はぷいっと首を後ろに振って言った。
「……これかなぁ?」
「司、おまえなぁ……こんなに真っ赤で毒々しい物じゃなかっただろ。」
「毒々しいかぁ?俺は大抵食えるけど。」
「……おまえが変なだけだ。」
あれから、ところどころにキノコを見かけるようになった。キノコの特徴も珊瑚から聞いたため、大体はわかる。が、その探し求める歳の数茸はなかなか見つからない。
「でも、この辺本当にいろんなキノコが生えてるわね。まるでここだけ秋みたい……。」
「とりあえず、この辺を重点的に探そうぜ。……特にそこの二人、迷子になるんじゃねーぞ。」
「ねえ、次の時間は何だっけ?」
「社会よ。確か歴史だったと思うけど。」
また、こちらは現代のかごめ。友達と一緒に、教室でなにやら話している。
「それよりもかごめ、あれは決めたの?」
「え……あれって?」
「高校よ高校。私あのときそろそろ決めないとやばいって言ったでしょ?腰痛で休んでいる間に考えなかったの?」
(よっ腰痛……てか考えるの忘れてたし!)
「そ、そりゃ確かにそうだけど……変なところばかりで困ってるのよ。」
「それは言えてるわねぇ……とりあえず、私は平凡高校にする予定よ。あの中で一番普通みたいだし。」
「そうなんだ……」
(あれ……?)
ここで、かごめはあることを思い出した。
「ねえ、確か風林館高校って男か女かよくわからない人がいるんでしょ?」
「そうだけど、それがどうかしたの?」
「もしかして、その人……乱馬って名前じゃない?」
「名前までは知らないけど……でもいつもは男の姿で、とってもかっこよくて。」
「更に女の姿はかわいくて、許嫁がいるって話までなら。」
「そ、そう……」
(やっぱり乱馬くんだ……)
「ってかごめ、あんたまさか風林館高校に行くつもり!?」
「え?」
「いいんじゃない?あの学校には北条君も行くって噂だし!」
「そうそう、二人愛の高校生活って感じ!?」
「ち、ちょっと、そんなこと誰も言ってないわよっ!!」
(私はただ、乱馬くんがその学校に通っているのかどうか聞いてみたかっただけなのにぃ……!!)
(なんだ?この感じ……)
相変わらず、歳の数茸を探す4人。その中で、乱馬があることに気づいた。
(俺たち以外に何か近くにいやがる?さっきまでの小さい奴らは出てこなくなったはずじゃあ……)
そんな中、司は相変わらずキノコを見つけるたびに
「これか!?」
と聞く。どう見ても絶対違う物まで。
「これじゃないわよ。」
「えーと、じゃあ……これか!?」
司は辺りを見回し、またどうでもよさげなキノコのそばへ行く。と同時に、後ろの低木がガサッと不審な音を立てた。
「司くん、後ろ……!」
「え?」
司が振り向きかけたとき、
「危ねぇっ!!」
ばっと乱馬が横から飛び出て司を抱え、その場を離れる。
「てってめー何しやがる!?」
「バカ野郎、よく見ろ!」
司がさっきまでいたところには、なにやら乱馬達の背丈の倍はある妖怪が立っていた。耳としっぽは狐の形をしているが、体型は熊そっくりである。
『ルル……』
「……きつね耳化け熊……?」
その肩にはさっき乱馬達を襲ったと思われる化けウサギが一匹、乗っていた。
「つまり、さっきまで俺たちを襲っていた奴らの親玉って訳か。」
「どうやら不意打ちをかけるつもりだったようだが……残念だったな。」
「へっ、俺をねらうなんて百年早いぜ!」
「司……おまえ俺に助けられなかったらどうなってたんだ?」
「う゛…………」
『グァルッ!!』
「たわっ!?」
会話を阻むかのように、突然その妖怪は爪を乱馬達の上に振り下ろす。それを乱馬たちはぎりぎりでかわす。
「こいつ……図体のくせに素早いな。」
「でかさは熊でも、速さは狐ってことか?」
「……みたいね。」
「っ……司、おまえはあかねと一緒に後ろにいろ!」
何やら、少し霧が出てきた。
かごめは友達を抑えてるうちになんとか休み時間が終わって、授業の時間へ。
「えー、そういうわけで織田信長は座を廃止したり楽市・楽座の法令を出したりしたが……」
とりあえずかごめは黒板に書かれたことはしっかりとノートに書いてはいたが、頭の中は他のことでいっぱいだった。
(やっぱりみんなほとんど行く高校決めてるのかなぁ……絵理や由加達はともかく、北条くんまで決めてるみたいだし……戦国と現代、どっちの方が問題なんだろう……?)
「日暮……おい、日暮!」
「あっ、は、はい!?」
急に先生に呼ばれ、あわててかごめは席を立つ。
「織田信長は1582年、京都の本能寺で誰に殺されたんだ?」
「え、えと……北条……?」
かごめがそう言ったとたん、教室中にかなりの笑い声が出てしまった。
「日暮、寝ぼけてるのか?北条政子は鎌倉時代の人物だろ。」
(はっ……今のわかってたのに……!)
我に返った頃にはもう遅く……。
「もういい、席に着け日暮。信長は本能寺で明智光秀に殺されたんだ。そしてぇ……」
顔を赤くさせつつ、席に座るかごめ。
(な、何言ってんだろ私……)
さらに、しばらくしてかごめの頭に何か小さい紙くずが飛んでくる。後ろを見ると、絵理が小さくガッツポーズをしていた。
(なんだろう……?)
かごめが紙くずを広げてみると、そこには。
『授業中まで北条くんのこと考えてるなんて、やっぱり風林館行った方がいいんじゃないの?』
「………!?」
もっとかごめの顔は赤くなってしまったのだった……。
「でいっ!!」
<ドガッ>
妖怪ののど元を良牙は強く蹴りつける。妖怪は少しのけぞるが、戻ってくる反動を利用して良牙の頭上に爪を振り下ろす。
「っと……」
良牙はなんとかかわすが、反射的に出した右腕の服の袖が少し裂けた。
「後ろががらあきでいっ!!」
<バキッ>
そこをいつの間にか近くの木の上に上っていた乱馬が、妖怪の後頭部へ落下とともに殴りつける。それはもろに当たり、妖怪は大きなうめき声を上げる。それを聞きながら、乱馬はそのまま地面に着地した。
(よし……もう少しだな……)
この妖怪、動きは速いし、爪の当たった木がバキバキ折れていくことから力もあるが、そんなに打たれ強くはないらしい。途中からへばり始めたのか、速さも落ちてきている。
気になることと言えば、さっきから出てきた霧。それはよく見ると妖怪の口から出ていた。あれから間もなくこの辺全体に広がったが、見えないというわけでもない。目くらましのためだろうが、このくらいでは乱馬と良牙には何の意味もなかった。
そして、あかねと司は近くの草むらに身を潜めている。
「あいつら……いつもケンカしている割には協力し合ってるな。」
「乱馬と良牙くんはこう見えても仲いいのよ。普段もこのくらいよければもっといいんだけどね。」
「ふぅん……」
そのとき、あかねに何かが起こった。
「…………!?」
急に体中が動かない。動かそうとしても体中が長時間正座をしていた直後のようなしびれに襲われて、動けない。
「お、おい、どうしたんだ!?」
「司くんは……大丈夫なの……?」
「くっ………。」
「なんだこりゃ……!?」
それは、乱馬と良牙の身にも起こっていた。妖怪の方は何やらニヤリとした目つきをする。
乱馬は気づいた。……あの霧が毒の霧だったことに。
(確かに、あの霧は目くらましにしては薄すぎると思ったが……ちくしょう、甘く見てたのは俺たちの方か……)
『グルル……』
妖怪はすぐに二人への攻撃はせず、様子を見ていた。もちろん、口から毒の霧をはきながら。
(あの野郎……おもしろがっているのか!?)
その中で、一人後ろで何かと大声を出しているのがいる。
「お、おまえらまで何やってんだよ!?」
……司だ。草むらから飛び出し、一人でぎゃーぎゃー騒いでいる。
「あのなぁ、言わなくてもおまえだってわかるだろ!」
「わからねぇ!」
「はぁ!?……っておまえ、動けるのか!?」
「動けて当たりま………おゎたっ!」
妖怪もそっちに気づき、ねらいを変えて司の方に襲いかかってきた。
「ちょっ、なんでこっちに来……おい、何とかしろって!」
司はぎりぎりで避ける。いや、避けるというより逃げている。
そのとき、乱馬はなぜ司だけが動けるのか大体わかった。
(あいつ、ほとんどの毒キノコは食べても平気と言ってたな……そのおかげでキノコでなくても大抵の毒には耐性がついてるってことか。)
しかし、それだけでは今の司は平気ではない。きっと元の大きさに戻った司ならまだなんとかなるかもしれないが、今は小学生と同じ大きさである。逃げるだけで精一杯だった。
今動けるのは、司だけ。
(ちくしょう……どうすれば……!)
とりあえず、乱馬は周りを見渡してみる。すると、とある小さいキノコが生えているのが見えた。
それは小さかったが……まさしくあれ。ふと、珊瑚の言葉を思い出した。
―――『強いのでも子供になっちゃえばたいしたことないからね。』―――
「司!あのキノコを取れ!!」
そう叫んで乱馬はキノコの生えている方向を指そうとしたが、やはり腕はしびれてうまく動かない。
「あれってどっちだよ!?」
「右だ!」
そう言うと、司はすぐに逃げる方向を変えた。
左に。
「違う!逆だ逆――っ!!」
今度はちゃんと動いてくれた。司はその場に生えていたキノコをむしり取る。
「で……どうするんだ?」
「それを……って、足止めてんじゃねぇ、逃げろ!」
「え゛……」
司のすぐ後ろには、妖怪の爪が迫っていた。
「うわあぁっ!?」
何とか避けることはできた……が、いきなりのことだったためにバランスを崩し、その場に転んでしまった。
「司くん!」
思わずあかねも叫ぶ。
「くっ……つか…わだっ!」
良牙は司のところへかけよろうとしたが、足がもつれてうつぶせに倒れただけ。
もし、司に最悪のことがあれば……自分は消えてしまうかもしれない。
「っ…………」
司が起きあがろうとしたときには、目の前に妖怪の口が見えていた。そのまま食べようとしているらしい。
避ける時間はなかった。
「く……来るな――――――っ!!」
司は無我夢中で、思わず手に持っていたキノコを妖怪へ放り投げた。偶然にも、そのキノコは妖怪の口の中へ入る。
そして……。
<ドクン……ヒュッ>
「え………?」
妖怪の牙が今にも司へ当たりそうだったとき、急に妖怪は小さくなった。ちょうど、最初の頃に乱馬達を襲った化けウサギなどと同サイズである。妖怪の方は何が起こったのかもわからず、ただおろおろするばかり。
今度は司がニヤリとする番だった。
「……んにゃろーこいつっ!さっきまでさんざん人を驚かしやがって!結局おまえは俺には勝てねぇんだよくぬやろくぬやろくぬやろ――――っ!!」
<どか、ばき、ごす、ぐしゃ……>
今までの恨みをぶつけるかのごとく、司はこれでもかというほど妖怪を殴りまくる。
事情を知らない人から見れば、まるで動物虐待。
「おい……おまえのご先祖様って一体どういう奴なんだ……?」
「……俺が知るか。」
「え、良牙くんの?」
「ああ、司って奴は良牙のご先祖様らしいぜ。っておまえ……今まで気づかなかったのか。」
妖怪が動かなくなった後も、司はしばらく殴って蹴って叩いて踏みまくっていた……。
霧が晴れていくのと同時に、乱馬達の痺れもひいていった。
「ただ痺れるだけってのがまだよかったぜ。」
「これで本当に毒が入ってたら危なかったかもな……」
そして数分後。
「司くんは15歳だから、このくらいかな。定規がないから少し違うかもしれないけど……」
「そのくらいでいいんじゃねーか?俺たちの時もミリ単位までは気にしなかったし。」
「よし、じゃあいただきまー……」
「だめよ司くん、生のままじゃお腹壊すわよ。」
「う゛ー……。」
しばらくキノコはガスバーナーの上、さらに網の上で焼かれる。
「もう妖怪は来ないだろうな……親玉って奴も倒したし。」
「だろうな。今度こそおじけついたろ。」
「ま、俺がいなかったら倒せなかっただろうけどな。」
「そういうおまえこそ、俺がいなかったら一番最初に倒されていたんじゃねーのか?」
「う゛………。」
「はい、できたわよ。」
「よっしゃいただきまー…ぁちあ゛ぢちっ!」
「その大きさを一口で喰う奴がいるか。」
「へーい……。」
司は落ち着いて食べる。そして、食べ終わるとほぼ同時に。
<ドクン……ヒュッ>
背は乱馬と2、3センチほどしか変わらなくなり、ぶかぶかだった服もぴったりに。小さいときはよくわからなかったが、どことなく顔つきも良牙に似ている。
「いっしゃあ戻った戻った――――っ!!」
嬉しさのあまり、乱馬達の周りをくるくる走り回る司。
性格だけは、良牙と全くと言っていいほど違っている。
「良牙……こいつ本当に15歳なのか……?」
「……だから俺に聞くな。」
「あ、そうだっ。」
乱馬達の前に司が走り寄る。
「こっから先は俺一人だけで旅するぜ。元の体なら木だって折れるし。」
「え?」
「それと、これはおまえらへのお礼だ。こんな物しかねーけど。」
そう言って司は、懐からある物を取り出す。
「…………!!」
三人は、それを見て思わず目を疑った。
司が出したのは、少しひび割れ、そこをセロハンテープで直された赤い手鏡……南蛮ミラーだったのだから。
「お、おまえ、それをどこで……!?」
「どこでって、ちょっと前かなぁ……普通に歩いてたら、いきなりこいつが空から落っこちてきたんだよ。普通こんなのが落ちてくるわけないから何かすごい物なのかなーっと思ったけど何も起こらねぇし。それにおまえら、なんか鏡集めてるんだろ?」
「…………。」
(あのとき、乱馬が手放した南蛮ミラーが……司くんの所に行ってたんだ……。)
「あれ、おまえらどーしたんだ?そんなにこれすごい物なのか?」
「……すごいも何も、俺たちがず――っと探してた鏡がこれだ。」
「え、そうだったのか!?それはよかったな。んじゃ俺はそろそろ行くから……またなっ!」
そして司は森の奥へ走り出した。が、いったん少し止まってこっちを振り向き、
「今度会ったらまた一緒に旅しようぜ!」
そう言うと再び後ろを向いて走り去っていった。その声には、最初の頃の警戒心は微塵も感じさせなかった……。
乱馬達はしばらくぽかーんと立ち止まったままだった。ふと我に返ると、あかねの手に南蛮ミラーが置かれている。よく見たが、やはり本物だ。
「こんなに簡単に手に入っちゃうなんて……。」
「とりあえず、これで元の時代に戻れるな。」
「後はPちゃんを探すだけね。」
良牙の前で普通にそう言うあかねに、乱馬は少しため息をする。
「……わかったよ。じゃあまた目閉じて耳ふさいであっち向いてろ。」
「なんでまた?」
「とにかくしろ。」
「もう、仕方ないわねぇ……」
乱馬はあかねがそうやったのを見ると、良牙の方を向く。
「良牙……今回は仕方ねぇからな。」
「ああ、わかってる。」
「それと、おまえのご先祖様って……」
「ん?」
<ばしゃっ>
「結構いい奴だったじゃねーか!」
乱馬は水筒の水を思いっきり良牙にかける。
「あかね、ほらいたぞ。」
あかねは乱馬の方を振り向く。すると、本当にPちゃんがいた。
「Pちゃん、今までどこ行ってたの!?心配したんだから……」
『ぶきぶきっ』
「あれ……でも良牙くんはどこに……」
乱馬が良牙の服をリュックの中に入れている姿を見ても気にせず、あかねは言う。
「さあな、また迷子になっちまったみたいだぜ。でもあいつは元々時間を超えてここに迷い込んでたんだ、そのうち帰れるだろ。」
「……それもそうね。」
―――三日後―――。
「これでよし……と。」
かごめは大きなリュックを背負って家を出る。もちろん、戦国時代に行くために。
「…………?」
と、何やら遠くからかすかに聞き覚えのある怒鳴り声が聞こえる。気になったかごめは、鳥居の方へ向かった。
鳥居は何段もある階段の上にあるため、そこからはかなり遠くまで景色が見える。その中に、どこかの家の屋根の上を走る二人の影があった。
「乱馬、逃げてないで正々堂々と勝負しろ――っ!」
「っておまえなぁ、決闘の予定は何日前のことだと思ってやがるんだっ!」
「あのとき俺はしっかり当日に来ていただろーが!」
「来ていてもP助の姿じゃ意味ないじゃねぇか、それにあの後おまえすぐに戦国で迷ったしな。」
「……やかましいっ!!」
(ら、乱馬くんに良牙くん……二人ともちゃんと現代に帰ってきてたんだ。ということはあかねちゃんも一緒ね……戦国時代に行ったらみんなに知らせなくちゃ。)
かごめはそう思うと、すぐに骨喰いの井戸へと走っていった。
その後、二人のいた場所から竜巻が起き、とばされた良牙が御神木の枝に足を引っかけて気絶していたのだった……。
「じいちゃん、御神木のところに誰かぶら下がっているよ。」
「なんじゃと!?そ、そこの看板には絶対に御神木に上ってはならぬと書いてあるのに……!」
大体ここまでの執筆更新日:2004年10月29日
次へ進む 前へ戻る
だぁっ!これで話の約半分終わったぁ!!(ぉ
「かごめは三年だから社会の内容は歴史じゃなくて公民じゃん」というツッコミは入れないように。
今回(でなくともそうだけど)は乱馬と良牙の台詞を分けるのに結構苦労したような気が。ちょっと変えるとどっちがどっちかわからなくなる;
戦闘部分をここまでまともに書いてみたのも初めてのような気が。久々にかなり力入れて書いたはずだけど、出来はどうだろうなぁ。
あ、でも次回はほとんど全部戦闘じゃん……!(爆