旅での決意





  ……俺は最近気づきました。
  あかねさんが、心の底から乱馬を好きなことに……



  俺の目の前ではいつもケンカばかりしているのに
  本当はそうではないことも知りましたし。
  特に俺がPちゃんの時にだけ言ってくれるあかねさんの本音は……
  とても最後まで聞いていられないこともありました。


  それから、俺は今……自分でも言いたくはないが、二股をしてしまっている。あかねさんとあかりちゃん。
  二股なんて駄目なのは自分でもわかっているのに、二人とも同じくらい好きなのも本当の事。
  ずっと俺はこれで悩んでいました。


  でも、俺はどうしてもあかねさんのそばを離れることが出来ません。
  俺はどうすればいいのでしょうか?


  俺がそう考えていますと、ふとあの時の言葉が頭の中をよぎりました。

   『いつまでもお友達でいましょうね。』

  ……そうだ。俺は別に離れる必要なんか無い。
  でもそれは、二股を続けるというわけでも無い。
  あかねさんは、俺のことをお友達だと思っている。ならば、俺もあかねさんの事をお友達とすればいいではないか。それなら、俺はあかねさんと離れなくていいんだ。
  そう思うと、あの時は俺を地獄のどん底へ突き落としたはずの言葉が、今は天国へ導いてくれるように聞こえる。



  次、乱馬に会ったらこう言ってやろう。

   「あかねさんのことはおまえにまかせる。ただし、あかねさんを泣かすようなことがあったら許さねぇからな!」

  乱馬がどういう反応をするかはわからないが、これは俺の決意だ。
  あいつだって、あかねさんのことは好きなんだし……



  そうと決まれば、早く東京に行かなければならん。
  ……ここはどこだ……。

執筆最終更新日:2004年12月26日

あー……詩を書くなんてはっきり言って約二年ぶりだよ。しかもこんなに恥ずかしいと思いながら書いてたの初めてだよ(ぁ
なぜかきゃらちゃでの私が演じる良牙は、三角関係の清算の話題になるとほぼ必ずこういう思考をしてしまうもんで、この際詩にしてみようと。「あかねさんの……」という言葉なんか今までに三回ぐらい同じ事を言った覚えがありますし(爆)
こういうのも妄想って言うのかなぁ?

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